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"Illustration of the Decapitation of Violent Chinese Soldiers" (Bôkô shihei o zanshu suru zu)


「暴行清兵ヲ斬首スル圖」
Utagawa Kokunimasa (Ryûa) (Japanese, 1874–1944)
Publisher: Fukuda Hatsujirô (Japanese)
Japanese
Meiji era
1894 (Meiji 27), October

Medium/Technique Woodblock print (nishiki-e); ink and color on paper
Dimensions Vertical ôban triptych; 35.5 x 72.3 cm (14 x 28 7/16 in.)
Credit Line Jean S. and Frederic A. Sharf Collection
Accession Number2000.380.7a-c
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ClassificationsPrints

Signed Yôsai Kokunimasa
Inscriptions「暴行清兵を斬首する図

 我軍隊の正義慈仁なるは欧米各文明国に対して慙じざるのみならず、却てこれに優るものあるは世間既に公評あり。
 これに反して清兵の残忍暴虐なる、かの赤十字病院に乱入して、手足自由ならざる負傷病者を殺害するが如きは、天人ともに怒る所之。

 今回の俘虜に対しても我軍隊は極めてこれを優待<あつくもてな>し、決して過酷の取扱を為さゞるは勿論なるに、かの清兵は残虐なる己れが国風の脳裏に浸染しあるを以て、捕るれば殺さるゝものと思い、警護の巡査に向かい暴行を働き、その帯剣を奪いて切り付けなどするものありしにより、いかに寛仁大度を以てこれに処するも、此暴兵に対しては止を得ず軍律に処せざるべからざるにより、暴行を為せしもの三十八名を引出し、数多の俘虜の面前に於て其頭を刎ね、他の俘虜に向い諭して曰く、

 「我軍隊は決して汝等を故なく殺戮するものにあらず。戦い終らば厚く遇して本国に送り還すべきも、我に対して暴行を為すに於ては、已むを得ず斯の如く罰せざるべからず。汝等恭順よく我命に従べし」

 俘虜等一同感泣して我帝国軍隊の仁義慈愛なるに心服せりという。
 恩威ならび行わるるものと謂うべきなり。

甲午冬十月
  櫻花生識」
ProvenanceVarious dealers: primarily in London and Tokyo. Purchased between 1985-1999.